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前向きな後ろめたさ

感想文置き場です。

【映画】「この世界の片隅に」を観てきました(ネタバレ有)。

konosekai.jp

 

見てきました。

とても良かった。

 

この映画を一言でいうなれば、「生活してるだけ」だろうか*1

 

多くの資料を参照しながら作画されたであろうアニメーションにはとても説得力があったし、

キャラクターデザインは素朴なタッチで描かれていたけれど、描かれる描写は常にハードで、生きることの辛さや明るさが言外ににじみ出てくるようだった。

 

映画を見ながら、すずが生活している呉から遠い向こうの群馬県では、幼いころの私の祖父母が暮らしていただろうなあと何となく考えていた。

映画で描写されている昭和20年の日本と私が今まさに見ている平成28年の日本は間違いなく地続きなのだと思わせる迫力があった。

劇中ですずが心配していた、くつ下が三足で1000円の世の中で私は生きているのだと。

 

***

 

私がこの映画を知ったのは、今年映画館で見た「シン・ゴジラ」と「君の名は。」の予告編である。

予告編を見た時から、この映画は劇場で見たいと思っていたけれど、そのあと、TV番組やWeb記事で、クラウドファウンディングで制作されたことや、主演声優で悶着あったことを目にした。

 映画が始まってすぐ、「これにカネを出す企業はないだろうな」と直感したし、

のんの演技はこの映画にとても合っているとも感じた。

 

だからどうしたという話である。 

 

この映画は、内容について感想を述べにくい代わりに、その辺の製作の事情がこれから語られてゆくのかなと想像する。

 ただ、「この世界の片隅に」を見終えた後の余韻は、この映画でないと味わえないものだ、ということだけは断言できるだろう。

*1:私は、良い映画は、「○○してるだけ」で説明できると考えている。シン・ゴジラは「会議してるだけ」だしマッドマックス怒りのデスロードは「行って帰ってくるだけ」だ。