前向きな後ろめたさ

感想文置き場です。

又吉直樹「火花」を読みました。あと、私が「お笑い」に対して思うことの一部。

面白かったです。

「まあまあ面白いじゃん」と偉そうな視線で読んでいたら、

ラスト15ページの展開にびっくりしました。面白かった。

筆者の次回作を読みたいかと思うと、いつになるかわからないけれど、たぶん読むんだと思う。

でも、次々回作はどうだろう、というところ。

 

 

以上、感想は終わり。

 

以下、2017年の今の、「お笑い」を取り巻く環境について思うところを。

私がお笑い番組を熱心に見ていたのは、2000年ぐらいの「爆笑オンエアバトル」が最初で最後なので、すでに時代遅れな意見なんだろうなって思うんですけれども。

 

「お笑い」を語る人たち、会話、ツイートを傍で見るにつれ、

その声色は「笑っていない」と感じるところに、私は大いなる矛盾を感じる*1

緊張って、笑いとは対極の態度ではないか。

「〇〇は良かったが△△はダメで…」という感じで、

自分の感性との答え合わせをしているみたいなのが気持ち悪いと感じるのである。

 

みんな、笑いたいからお笑いを見るんじゃないの?

 

って、考えてたんだけれども、

他の人は何のために見てるんだろうって気になったもんで。

 

「火花」は面白いです。

読んだ人は後悔しないと思います。

 

*1:ラーメンの好みを論じるのに似ている

俺は何のために婚活しているのかわからない

だんだんわからなくなってくる。

就活の次は婚活やってみよう、という気持ちで始めてみて、約半年たった*1

 

女性のひとりもまともにエスコートできないで35歳ぐらいになったら、

たぶんそのまま独り身を満喫するんだろうな、という漠然とした気持ちがあって、

始めてみたわけで。

 

何人かの女性とやり取りして、会って、というのを繰り返すうちに、

ものすごく突っ込みたくなる気持ちを我慢することや、

本心ではちっとも思っていない部分で褒めることを覚えた。

結果、結婚願望みたいなものはどんどん薄れていくのであった。

言いたいことを言*2うだけじゃダメだった。 

 

じゃあなんで婚活してんだよっていう疑問が聞こえてきそうだ。

お答えを申し上げると、私は自分に期待しているのである。

婚活を通じて、自分の何かが変わることに期待しているのである。

 

服を選ぶときは店員と相談するようになった。

髪も一定のペースで切るようになった。

口数は去年より減ったと思う。

 

どーだすげーだろ*3、ということが書きたいのではなくって、

自分の考え方なり、行動なりが変わること自体が

なんとなく「良い」のである。

この何となくの良さ、みたいなものは、

婚活を続けているうちに何となく気づいたことだ。

 こう思えないままだったら、つまんなくてとっくに辞めてたはずだ。

 

反対に、異性にはあんまり期待しなくなった。

誰かに幸せにしてもらおうなんておこがましいし、

そんな他力本願な幸せなんて長続きしないと思うからだ*4

 

ってところで唐突にこのエントリは終わる。

 

 

 

*1:それより前に活動たこともあったけれど、まあリニューアルオープンしてみた、という感じで。

*2:えないそんな世の中はPOISON

*3:ちっともすごくないことしか書いてない

*4:ってことは、私は今まで彼女がいれば、結婚出来れば幸せになれると考えていたということだ

2017年に巨人ファンであることについて

肩身が狭い思いをしている、という話です。

 

球界の盟主、という通り文句だけが独り歩きしている、と思います。

周囲に、巨人ファンは一人か二人しかいない。

父や祖母は巨人ファンだから、私も物心つく前に巨人ファンになっていた。

大学時代の恩師はV9の頃巨人ファンと言っていた。どうでもいい話だ。

 

ともかく、プロ野球でどこを応援しているか?という話題が出ると、

11/12の確率だからそりゃそうだって話なんだけども、

ともかく、巨人ファンに新たに知り合ったためしがない。

みんな、地元チームのファンになるみたいだ*1

 

通信キャリアみたいに、2年おきにひいきチームを交代するプロ野球ファンっていないと思うけれど、

巨人ファンになって何年も経ってないような人って、ほとんどいないんじゃないか*2

 

40年来の某売れっ子作家は、巨人ファンを「読売ジャイアンツのファンになられてしまったというのは、きっと前世のカルマが祟っているのでしょう 」と評したけれど、

それぐらい、巨人、読売ジャイアンツは嫌われている。

 

思い当たる節はたくさんある。

江川事件。FA制度。逆指名制度。たかが選手発言。

その都度制定された制度の恩恵を一番に受け、

巨人軍が、最も戦力補強しやすかった時期が間違いなくあった。

 

でもって、そのころの巨人軍が私は好きだった。

水槽に穴が開いて水があふれ出てるのに、元気に泳いでるサメみたいな無邪気さ。

戦力にモノを言わせて勝つ理不尽さ。

輸血に次ぐ輸血で血量だけは確保するその場しのぎ。

そんなぜいたくさ、無神経さが非巨人ファンの癇に障ったのだろうと思う*3

 

だが、時代は移ろうものである。

一昔前だったら、巨人にFA移籍していたような選手は、

夢(という名の高額契約*4)を求めて、メジャーリーグ*5に挑戦するようになった。

巨人に入団することが、野球選手にとって最高のステータスだった時代は終わったのだ。

 

もちろん、海外挑戦が悪いと言っているわけではない。

プロ野球選手にとっての目標が広がるのは良いことだ。

ただ、野球界のトレンドと、ぼくらファンの気持ちは、比例するわけではないのだ。

たぶん、いや高確率で、これまでの巨人軍の所業だけは鮮明に記憶されつつ―――。

 

や、巨人ファンとしての本音を言わせてもらいますと、

4番打者ばかり集めよって、みたいな批判は20年前の話だし、

FA補強もドラフト戦略も、5年ぐらいダメダコリャ、であって、

これまでの蓄えでなんとかなってきたものが、そうでもなくなっている。

そうでなくたって、大スキャンダル*6ばかりだし、選手起用も大企業の人事みたいなつまらなさだ。

球界の盟主だなんてとんでもない。

大企業の衰退みたいじゃないか。

 

だが、巨人といえば常勝、とは言いきれない時代は今までになかったことだ。

低迷期を応援し続けた、という積み重ねが、次の躍進の喜びにつながることは、

他球団のファンが嫌というほど証明している。

 

ただ、私がお伝えしたいのは、かつての常勝球団が、これから巻き返すか、没落するかの瀬戸際に位置していて、

そのざまをファンか、それ以外で見るか、ということなのだ。

私はファンだ。ずっと贔屓する。

 

そうだ。ファンというのは、何があっても、槍が降っても雪が降っても応援する立場を指すのだ。

 

まとめである。

次のリーグ優勝、あるいは日本一は暫く先だと思う気持ちは強い。

ともかく、読売巨人軍のファンは辞めずに。

辞めずに、優勝*7、日本一を期待せずにはいられないのである。

*1:東京出身はヤクルトファンになります

*2:そんな人がいたら、ぜひきっかけを教えてほしいです

*3:移籍された側の気持ちはわからない。すみません。

*4:夢には違いない

*5:いつの間にか「大リーグ」って言わなくなったよね。

*6:野球賭博だったり、所属選手の刑事沙汰だったり

*7:早ければ早いほど良い

【映画】「この世界の片隅に」を観てきました(ネタバレ有)。

konosekai.jp

 

見てきました。

とても良かった。

 

この映画を一言でいうなれば、「生活してるだけ」だろうか*1

 

多くの資料を参照しながら作画されたであろうアニメーションにはとても説得力があったし、

キャラクターデザインは素朴なタッチで描かれていたけれど、描かれる描写は常にハードで、生きることの辛さや明るさが言外ににじみ出てくるようだった。

 

映画を見ながら、すずが生活している呉から遠い向こうの群馬県では、幼いころの私の祖父母が暮らしていただろうなあと何となく考えていた。

映画で描写されている昭和20年の日本と私が今まさに見ている平成28年の日本は間違いなく地続きなのだと思わせる迫力があった。

劇中ですずが心配していた、くつ下が三足で1000円の世の中で私は生きているのだと。

 

***

 

私がこの映画を知ったのは、今年映画館で見た「シン・ゴジラ」と「君の名は。」の予告編である。

予告編を見た時から、この映画は劇場で見たいと思っていたけれど、そのあと、TV番組やWeb記事で、クラウドファウンディングで制作されたことや、主演声優で悶着あったことを目にした。

 映画が始まってすぐ、「これにカネを出す企業はないだろうな」と直感したし、

のんの演技はこの映画にとても合っているとも感じた。

 

だからどうしたという話である。 

 

この映画は、内容について感想を述べにくい代わりに、その辺の製作の事情がこれから語られてゆくのかなと想像する。

 ただ、「この世界の片隅に」を見終えた後の余韻は、この映画でないと味わえないものだ、ということだけは断言できるだろう。

*1:私は、良い映画は、「○○してるだけ」で説明できると考えている。シン・ゴジラは「会議してるだけ」だしマッドマックス怒りのデスロードは「行って帰ってくるだけ」だ。

【レポ】サウンドテスト0008に出演しました。

関東ゲー音部活動 |「サウンドテスト0008 ゲー音部すぺしゃる」開催のお知らせ

 

※内輪色強めのエントリです。

普段お世話になっている、ゲー音部のライブに「レトロゲーム弾き語り」「スヌーピーズ」で出演しました。

でもって、私は、いち出演者として感想をここに記す次第です。

レトロゲーム弾き語り(前半4番目)

一人の出演を決めたのは、ゲー音部広しといえど、弾き語りサークル出身なのは私ぐらいだったからです。

サウンド「テスト」といっても、他のユニットはどれもチームでの出演だったから、「ソロ演奏」というキーワードは、この上ない強みに思えたのです。

そして演奏した曲目は、以下の通り。

 

1.パンクロック /THE BRUE HEARTS

2.ボンバーキングのテーマ /ボンバーキング

3.オトナニナレズニ /コロニー落とし(コロニー落としWEBSIDE)

 

 1曲目.は、今回の演奏最大の挑戦でした。 

だって、いきなりゲーム音楽と関係ない曲をやるわけだから。

でも、あのライブに出たり、見に来るような人がどんな人たちなのかを考えたら、こんなにハマる歌詞*1はないと思ったのも本当で、後で大ヒンシュクを買ったり、怒られてもいいからやろうと決心したわけです。

聴く人みんなを唖然とさせたかったし、よくよく聞いたら、みんなノーって言えないはずだ、という計算もありました。

 

ただ、練習はほとんどやらず本番に臨みました。

本番当日のスタジオで、1番だけ本番仕様の歌詞で練習すれば十分でした*2

 何度もやって歌い慣れてしまったら、それはなんとなく嘘っぽく聞こえてしまうだろうと思ったからです。

結果としては、とてもうまくいったと思います。

私は賭けに勝ったのです。

 

2曲目は打って変わって、よしだたくろうの「落陽」を意識したフォークをやりました。

原曲はかっこいい系のマイナーナンバーなんですが、弦をポロポロつま弾く、70年代フォークの悲壮感を出してみました。

演奏後の雰囲気は氷点下だろうなって*3練習中から想像してましたが、2番が始まった途端、まさか笑い声が聞こえるなんて。

動じないふりをしてましたが、とてもうれしい反応でした。

 

最後の3曲目。コロニー落としのライブで聞くのが本当好きだったので、

自分のステージでやれたのがすでに幸せで*4

この曲を歌えるだけで楽しかったので、演奏中の私は、きっととてもいい表情をしてたと思います。

それまでずっと演奏中の照明が暗くて客席の様子が分からなかったけど、最後の間奏で照明さんが気を効かせてくれた瞬間が忘れられません。

みんないろんな表情をしていました。

楽しげだったり、神妙な顔つきだったり、困惑したりしていました。

総じて3曲、大満足のステージでした。

 

スヌーピーズ(後半2番目)

こちらは手身近に。

リーダーの@kobu178さんは楽器を初めて3年かそこらで100人を超える人の前で演奏をしてのけたわけで、すごい努力をしていたと思う。

私はエレキギターを弾いたりドラムを叩いたり*5アコ―スティックギターを弾いたりしました。

 ソロだけでなく、バンドで演奏を練っていくのは私にとっても良い勉強になるものでした。

ファンタシースター3の評判が良かったです。弾いてて私も楽しかった。

 

その他、共演者の皆さんへの一言感想。

前半

①Polygon Wings

 圧巻のウインドシンセ4本。

 メンバー紹介で各自の音源を紹介してたのに謎のこだわりを感じた。

②Fluffing Moogles

 軽音楽部の学祭トリみたいな超パフォーマンスに大人の本気を見た。

 いきなりクライマックスかよ。
③ベスの極み翁

 そして落とす。だってメンバー紹介全員On Bassだぜ。

 今ライブある意味最大の目玉にして狂気、そしてテストであった。

レトロゲーム弾き語り
⑤Enpanadillas(民族音楽チーム)

 お客さんがギュウギュウでロビーで大半を聴いていたのが惜しい。

 たまたま聴けたシェンムー、The World Of Spiritは白眉に感じました。

 民族音楽ゲーム音楽を両立してました。

後半

⑥TAKEKEN with Friends

 元曲知ってる人はものすごくウットリできたんじゃないか。

 私は聴いててただただ、ため息でした。おしゃれだった。

スヌーピー

⑧札幌ゲー音部

 選曲、アレンジ、演奏、あらゆる要素が洗練されていた。

 メンバーの連携もこなれてて、札幌ゲー音部の経験を感じた。
ファミコンやろうぜ

 最高の茶番だった(褒め言葉)。

 最低限成立するギリギリのところを突いてくるあたり、これぞテストであった。

 30年前ぐらいの小学生の、当たり前の風景だったんだろうなって思います。 

 

主なセットリストはこちらで。

関東ゲー音部活動 |「サウンドテスト0008」無事に完了 & セットリスト公開!!

その他

MC:@fc_runner_AKさん 転換での幕間でお客さんを楽しませる魂のトークに脱帽。

主催:@Shinzakiさん 今回の主催者。開催までの企画進行や告知ブログ執筆、当日の指揮までものすごい仕事量でした。声を枯らして仕切る姿は目に焼き付いている*6

 

 17時に開演、終演が22時ちょいという、見る人にとっても長丁場のライブとなりました。

転換等で時間を押してしまったけれど、たくさんのお客さんに見ていただけ、感謝の気持ちでいっぱいです。

皆様ご来場いただき心より御礼申し上げます。

 

ライブの予定は未定ですが、ゲー音部は関東、関西、札幌で定期的に活動してますので、気になった方は是非遊びに来てください。

ゲー音部

 

ライブの後、ゲー音部員はスタジオで夜通しゲーム音楽を演奏し続けました。

最高に楽しかったです。

*1:演奏にあたり、原曲の歌詞をほんの一部変更しました。

*2:じっさいは、歌以外の部分をちょっと練習しました

*3:MCで挽回すればいいやと考えてました。

*4:演奏の許諾を二つ返事でオーケーもらえて心から感謝です。

*5:成り行きでドラムを叩くことになったけど、楽しいですね。

*6:世界一かっこいいタンクトップ

【感想】10/30(日)FCB13th キョウブンに消ゆ 3面

ファミコンバンド

FCB!! ゲーム音楽を演奏。ファミコンバンド(FCB)

2014年、台風とわたしの心を直撃したFCBから早二年。

2年ぶり2度目に見た感想を記したいと思います。

まずは3面から*1

3面 シンフォニックステージ
M-10 信長の野望

他の皆さんの感想は、きっと絶賛の嵐だったに違いないので、
感想の一つってことでお読みいただけると幸いです。

 

2年前のFCB12thのアンケートに、

「俺が聴きたかった信長の野望と違う」と裏面まで使って書いた私にとって、
この演目は、やはり特別の思いがありました。

10代のころから何度も何度も聞いていた曲が、目の前で生演奏されているのです。

正直申し上げまして、無心で聞いていました。

10代のころ仲良かった同級生と、久しぶりに再会したら
すっかりきれいになってて、どう声かけていいかわからないまま
さよならしちゃったみたいな気持ちで聞いていました。

武将風雲録オープニングの、主旋律はホルンが最高に合うなあと思ってたらやっぱりその通りで、
ところどころ入るトライアングルのタイミングがドンピシャでした。

もう、ぽかんと。口を開けて。
こんなだったらいいなって想像が現実に演奏されていて
一生懸命聞こうと思ってあたふたしてるうちに終わっちゃった。

でも、曲がタイトル画面に移ったころには、名残惜しいって不思議とちっとも思わなかった。
どうもありがとうございました。

 

M-10 ファイナルファンタジー

続いて。
FF3はFCBのために、3DSのVCでプレイし、前々日にクリアしていたのでした*2

プレイの思い出が鮮やかに残っていた中での演奏。

悠久の風伝説、水の巫女エリアと、FF3でも指折りの美しい曲の後の、

ゲームオープニング再現の「ドスンッ」の説得力ったら。

そこから先はこれまたあっという間でした。

 

バトル曲の勇ましさ。

フィールド曲の美しさ。

ゲームオーバーしたのに曲がいいから許せる*3

 

余談ですが、会社でも、「FF3プレイしてるんですよ」というと、

30歳以上の社員の皆さんが一斉にガルーダに苦戦したころを思い出し、あれこれアドバイスをくれたものでした。

たくさんのユーザに愛されたゲームなんだなあと 思います。

 

4時間に及ぶ演奏会だったのですから、感想がここで終わるわけはない。

続きはまた近いうちに。

*1:こういうのは思いついた順に書くのが良い。

*2:当日に間に合わせるため、スリープ機能や丸ごと保存といった禁じ手を使いまくりました。ラストダンジョンだけです。本当です。

*3:かどうかは場面による。私はザンデクローンに負けて15分間放心しました。